各住戸が個性を主張
本誌一面でも報じたように、札幌市の分譲マンション市場では、一月~三月の月初在庫成約戸数が前年同期間を上回った。したがって昨年九月末に表面化した金融危機のダメージは薄れてきたと見られるが、総成約戸数は低迷したままだ。その要因は当月発売分成約戸数が回復しないためで、一月~三月の新規供給戸数が前年同期間を三五・五%も下回っていることが、市況の回復を阻んでいる。
つまり現状の札幌市の分譲マンション市場の低迷要因としては、取得側よりも供給側のマインドの減衰の方が大きいと言える。換言すると、新規供給マインドが高まれば、当月発売分成約が増加し、総成約戸数も増加するということだ。在庫が目に見えて減ってきた現在は、デベロッパー各社が元気を回復して次々と新規を発売してくれることが、市況を回復させるための必須条件となる。
そのように供給側の積極的な姿勢への転化が待たれる市場環境において、四月二十五に優先分譲の受付を開始し、好調な滑り出しを見せているのが日本グランデの『グランファーレ東札幌ロワイヤル』だ。弊紙でも何度か取り上げてきたように、同社の物件はほとんどが竣工以前に完売しており、今回の優先分譲十四戸も本紙の発刊日までに完売したと見られる。
竣工後完売が一般的になった市況にも関わらず竣工前完売を続けてきた最大の要因は、同社が「マンションも注文住宅」というポリシーで供給してきたからだ。基本プランそれぞれにメニュープランを用意しているうえ、こだわりの住空間創りの要望には自由設計で対応。加えて内装材や面材・設備類のカラーセレクトができるだけでなく、IHクッキングヒーターまたはガラストップガスコンロの選択、全室の照明器具からドアの把手に至るまで、用品・用具類のセレクト見本も豊富に用意している。
それらの変更や選択は基本的に無料だが、有料になる仕様・設備を採り入れる人も少なくないそうだ。結果として、同社の完成物件は各住戸が個性を主張する室内に仕上がり、全戸が異なった表情の住まいとして完成するケースも多い。
同社がここまで徹底して対応できるのは、一級建築士事務所登録をしているので、自社で設計・監理を行っているからだ。そのうえで顧客それぞれに専任の設計者が対応して、要望を叶えるサポートをしている。そうしたメリットを十分に享受するためには、内部の造作に掛かる前に打ち合わせを済ませておく必要がある。
結果として、建築初期の段階から契約進捗率が順調に高まっていくわけだ。
先進的な施設・設備
日本グランデの物件のもう一つの魅力は、先進的で多彩な設備・仕様を整えていること。
発売を開始したばかりの『グランファーレ東札幌ロワイヤル』を例にすると、まず徹底したセキュリティへの配慮を挙げることができる。敷地をフェンスで囲み、リモコン式の電動シャッターを備えたオーナーズゲートを設けたゲートコミュニティの創出。
携帯電話やICカードを利用した本人認証機能の採用で、入居者でなければエントランスホールとエレベーターホールへの各々のドアロックが解錠できず、エレベーターの操作できないシステムの採用。さらに各戸の玄関の施錠・解錠もおサイフケータイやICカードなどで行うノンタッチキーを採用している。
しかも電子キーとしておサイフケータイを用いる場合には、その携帯電話で外出先から施錠確認・施錠ができるほか、暖房や浴室のお湯貼りなどのスイッチ操作や、子供や家族が集合玄関機を操作した際に帰宅メールを発信できるなど、多彩なモバイル機能できる。
そのほか棟内には、北海道二股温泉の炭酸カルシウムの湯の華を利用した人工温泉ジャグジースパ、ブラックシリカと天然ラジウム鉱石の岩盤浴、フィンランド式サウナ、アロマセラピー酸素バー、バーベキューガーデンを設置した屋上庭園、マシンを備えたフィットネスルーム、シアタースタジオ&カラオケパーティールーム、大型ドライヤーを備えたグルーミングルーム等々、無料で利用できる共用施設が数多く設けられる。
室内の設備・仕様もさらに多彩で豪華だ。まず空気清浄・消臭・脱臭・防腐・マイナスイオン・電磁波遮断・遠赤外線・調湿などの効果が確認されている天然炭を天井に施工して、そのパワーで室内の空気環境を整えている。また遮音性能L-40の抗菌フローリングを採用して、安心で快適に暮らせる室内を創りだしている。
さらにキッチンにはディスポーザーを備えたうえで、両面ハッチ食器棚、食器洗浄乾燥機、昇降式吊り戸棚。浴室には浴室保温材や断熱蓋を装備し湯温が六時間で2度しか下がらないバスタブ、ミストサウナ、除菌イオン機能付き暖房乾燥機。トイレにはノンタッチキー自動開閉便座カバーやフルオート洗浄機能が付いた便器…。水回りも先進機能付きの設備に満ちている。
そのほかバルコニーの多目的スロップシンクや袖付き玄関ドアのように細やかな気配りも見られるので、一度はモデルルームを訪れて内容を確認してみるだけの価値がある。
利便性が整った立地
これだけの棟内施設や室内設備を整えている同物件が誕生するのは、地下鉄大通駅から東西線に乗って六分、東札幌駅から徒歩十分の立地だ。敷地は西角で、全戸のリビングが南西向きに配置されるので、視界・採光ともに申し分ない。
また東札幌駅の上にはダイエー東札幌店があり、現地へのルート沿いには大型複合商業施設のイーアス札幌や国際会議をはじめ様々なイベントが開催される札幌コンベンションセンター「SORA」などもある。
Aタウン・Bタウンで構成されたイーアス札幌には、スーパーのマックスバリュや百円ショップをはじめとして、百店を超えるテナントが入店。メンズ・レディース・キッズのファッション、服飾、食品、雑貨、インテリア、書籍、飲食店などのほか、理・美容店、クリニック、スポーツクラブ、学習教室などと、業種の構成はバラエティに富んでいる。日常の用件の大半は、同施設内で済ませることができる内容だ。
そのほか徒歩十分圏内には、まこと保育所、東橋幼稚園、幌東小学校、幌東中学校、札幌東高校などがあり、コンベンションセンターの隣接地には広々とした芝生の中に複数の小山や休息所、凝ったデザインの遊具などを配したさっぽろ大地公園もある。
そのように短時間で都心に行けるうえに、商業施設や通園・通学施設も身近に整っているので、幅広い年代の夫婦・ファミリー層が検討できる物件だ。
日本グランデ㈱代表取締役の平野雅博氏は、同社がつくり出す物件を「作品」と捉えており、「お客様の信頼を裏切らない良い作品を提供していきたい」としたうえで、「お客様のこだわりや個性を実現するために、オーダーを大切にしたい」と話している。
こうした姿勢が支持されて、紹介客が多いことも同社が順調に竣工前完売を続けてきた要因の一つだ。
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