二〇〇八年中に札幌市内で新規に発売・成約される分譲マンションの戸数は、平成に入って最低となる見通しだ。成約戸数は二千八百戸を下回る可能性が高い。〇七年以前の物件が売れ残る中、景気の冷え込みが市場を一段と縮小させている。ただ、好立地の物件や単身者、高所得者などに絞った物件の需要は底硬く、販売各社の企画力が求められている。
日本グランデ(札幌市、平野雅博社長)はフィットネスやカラオケ、岩盤浴などを併設したマンションを販売。他社から受託した札幌駅北口近くの「エスポアシティ札幌」は一月から5回に分けて発売し、いずれも即日完売した。来年二月に完成予定の中央区内のマンションも九割が成約済み。「割安感と付加価値で差別化を図る」(事業部)とする。
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