他人に任せず、全て自社プロデュース
竣工前完売を続ける日本グランデ
半年前に「全物件が竣工前完売」として日本グランデ㈱を取り上げたが、その後も昨年十二月に発売の『グランファーレ知事公館レジデンス』が四月に完売。五月には設計から販売までをプロデュースしている『エスポアシティ札幌』の第一期第一次・七十戸が即売(その後、1期2次・30戸、2期1次・20戸も即売)と、快調さが続いている。そこで今回は、手元の資料のみで記事をまとめた前回とは異なって、同社に取材を申し込み、米盛常務取締役から好調要因の一端を伺った。
全員営業の一貫体制
米盛常務の話によると、日本グランデでは用地の仕入れ、設計、モデルルームの設営、販促物作成、販売までしており、今年の四月に管理会社も設立したとのことだ。そしてその一貫体制が、会社設立以来、全物件を竣工前に完成させてきた要因の一つと言える。
もちろん多くのデベロッパーが同様の一貫体制を整えているが、同社は「他人に任せず全て自分でプロデュースする」のが方針だ。そのために設立時から一級建築士事務所登録を行い、一棟目に着手する前から販売部門も整えたうえ、建設業の許可も得ている。
その体制の中でも、同社は「販売」機能を非常に重視している。どんなに優れた物権でも売れなければ無意味なので「販売力重視」は当り前だが、加えて「売れる物件づくり」のために顧客ニーズを直接把握する場として販売機能を位置付けている。そのため同社では、社長自らがモデルルームで指揮を執り、仕入れ担当役員、設計や販促部門の担当者もモデルルームに詰めるなど、全員営業の態勢を採っている。
国際ISO認証取得
日本グランデは、設立時から「人と環境に優しいマンションをプロデュース」という供給理念を掲げている。過去の全物件にディスポーザーをはじめ多様な環境対策設備を構え、空気清浄効果や消臭効果が認められている「炭パワークリーンシステム」を施しているのも、その理念に沿ったものだ。
そのうえで同社は、京都議定書で宣言された「室温効果ガス排出量六%の消滅を実現」の趣旨に協賛し、地球温暖化防止活動を推進するマンションづくりを進めている。 |