北海道新聞“日本グランデ 首都圏でマンション 3年後めど年間400戸分譲”の記事掲載

2007年7月6日

 

 マンション開発の日本グランデ(札幌)は五日、首都圏へ八月にも進出することを明らかにした。東京都内に支店を開設し、三年後をめどに東京、千葉、埼玉、神奈川の一都三県で年間四百戸を分譲する態勢を目指す。寒冷地仕様の外断熱工法を猛暑対策として売り込むなど、道内企業ならではの特色を前面に出し激戦区に挑む考えだ。
 道内のマンション開発業者が首都圏市場に参入するのは極めて珍しい。
 日本グランデは、国内マンション大手のダイア建設(東京)で北海道支店長を務めた平野雅博社長が2003年に設立。天然浴場を設置したり、入居者が間取りや照明器具などを自由に選べるようにするなど“こだわり”を柱に急成長。自社ブランドの「グランファーレ」シリーズをこれまでに七棟着工。昨年の札幌市内マンション発売ランキングでは百四十六戸で九位に上昇した。
 首都圏では、コスト高のため道内マンションで普及しにくかった外断熱工法をヒートアイランド現象による猛暑化対策に応用、屋上庭園を設置しマンション室内の温度を下げることも検討する。
 東京支店には当初、土地仕入れ担当者を三人配置。土地を取得でき次第、営業マンや管理系社員を送り込む方針だ。平野社長は「土地を確保できれば札幌で培った企画力で十分勝負できる」と話している。