マンション企画・販売の日本グランデ(札幌、平野雅博社長)は29日、札幌市東区北6東6で建設中の分譲マンションの居住者向けに、通勤・通学用無料シャトルバスを運行させる計画を明らかにした。貸し切りバス道内大手の銀嶺バス(札幌)に委託し、平日毎朝5便、JR札幌駅北口まで運行する。道内初の試みで、競争の激しい分譲マンションの新たな魅力づくりとして注目を集めそうだ。
シャトルバスを運行するのは2009年春完成予定の「エスポアシティ札幌」で、サッポロビール園の西に位置し、2LDKから4LDKまでの計187戸を擁する大型マンションだ。
建設主のゲオエステート(名古屋)から、設計から販売までを一括して委託された日本グランデは、岩盤浴設備やミニ図書館を設置するなど高級感を打ち出す中で、専用シャトルバスを売り物の一つとすることにした。
計画によると、シャトルバスは28人乗りの大型車両を使い、平日の午前7時20分から約20分刻みで、同8時50分まで5便運行。所要時間は約5分で、徒歩の半分以下の時間で到着する。平野社長は「居住者専用なので、安心できる人も多いのでは」と話す。
銀嶺バス側は、観光ツアー出発前の時間帯に所有車両を有効活用できるため、「うちにとってもありがたい話」(同社)。日本グランデの経費負担は、自前でバスを購入して運行する場合の5分の1で済み、無料サービス化しても十分に計算が成り立つという。 |