北海道建設新聞“日本グランデが賃貸MSをプロデュース 札幌市中央区で1棟目”の記事掲載

2004年12月22日

 

 マンション総合プロデュースの日本グランデ(本社・札幌、平野雅博社長)は、賃貸マンションのプロデュース事業に乗り出した。分譲を中心に事業展開してきたこれまでのノウハウと総合力を生かし、賃貸に進出する。
 一棟目となるのは、丸三川村(本社・札幌)が札幌市中央区に計画している仮称・南11条ハイム新築。RC造、八階、延べ千二百三十四平方㍍、住居数二十一戸。近く設計を完了し、来年四月に着工する。完成は二〇〇六年二月の予定。  札幌初の分譲マンショントータルプロデュース企業である同社は、昨年三月の設立。事業主のパートナーとして、用地情報や市場調査、商品企画、設計、広告・販売、契約、管理業務を担ってきた。地域性や時代を反映したデザイン、最新設備の導入など特色あるマンションのプロデュースを持ち味に業績を伸ばしている。
 今年に入り、自社物件も事業化した。札幌市中央区で分譲マンション「グランファーレ」シリーズ二棟の建設に着手。来年六月に「円山公園南」、十一月には「旭ヶ丘」がそれぞれ竣工する。
 今回の物件は、丸三川村としては四棟目となる。環境問題やメンテナンスなどを考慮し、オール電化を検討。同社三棟目の一部の住戸で試験的にオール電化とし、ランニングコストを比較したところ、ガスに比べ二割ほど割安だったため、南11条ハイムの建設に当たって全戸で実施することにした。
 日本グランデの佐々木悠次企画設計部長は、梓設計時代から幅広い分野のプランニングを手掛けてきた。電化については、一九八五年ごろから医療施設や児童施設に深夜電力利用の蓄熱床暖房システムを導入してきた実績がある。
 同社では、設計だけにとどまらず、土地の紹介や融資の仲介、竣工後のメンテナンス立会いなど、あらゆる面でオーナーをバックアップする総合力を武器に、分譲マンションに限らず賃貸マンションのプロデュース事業も積極的に展開していく考えだ。